2005年11月19日

うがやさん

 大変はずかしながら、烏賀陽弘道さんのことは、ごく最近になって初めて、ハコフグマンさんのとこで教えていただき、書かれたものの一部を拝読して、「ああ、こういう方もいるのだなあ」と背筋が伸びる思いがしたので、さっそくamazonに走って、ぽちぽちぽちっとやってきた。 真摯である。軽快である。博識である。多感である。poignantである。書くべきことは、まことに書きにくそうに、しかしはっきりと、書かれるかたである。最新刊の書名がこういうものなので、こういう方々と同列視されることは、特に築地界隈では、間違いのないところだと思われるが、しかし、その結論に飛びつく前に、上記アマゾンページの中ほどにある書評や、このtributeに目を通していただけないだろうか。

 上記書評を書かれた「44歳独身男さん」は、次のように述べておられる。
しかし、なんと言うのだろう、ジャーリストという言い方ではあまり
適切(小泉首相の言葉を真似した訳ではないが)ではないかもしれないが、一人の「書き手」としての態度表明として大変誠実な感触を受けた。正直、私は、頁を繰るのが嬉しかったのである。
 つまり、良いものを読んだと思ったのである。(強調は引用者)


 考えてもみてほしい。44歳独身男といえば、<>であり、<>であり、<>なのである。分別もあり世間の厳しさもわきまえた44歳独身男をもってして、「頁を繰るのが嬉しかった」という最大級の賛辞を、悪魔の跳梁するインターネッツにおいて、公然と贈らしめる書き手が、いったい今の日本に何人いるというのか!

 ぜいぜい。44歳独身男さん、ごめんなさい。

 実は、注文した本はまだ届いておらず、花輪を贈るのは聊か時期尚早なのだが、しかし、到着が楽しみであることも、また事実である。静かで深い不惑の淵に足をとられつつある身としては、まことに、まことに、まれなことではある。
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posted by harmoniker at 00:30| マイアミ ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | たのし | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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