上記書評を書かれた「44歳独身男さん」は、次のように述べておられる。
しかし、なんと言うのだろう、ジャーリストという言い方ではあまり
適切(小泉首相の言葉を真似した訳ではないが)ではないかもしれないが、一人の「書き手」としての態度表明として大変誠実な感触を受けた。正直、私は、頁を繰るのが嬉しかったのである。
つまり、良いものを読んだと思ったのである。(強調は引用者)
考えてもみてほしい。44歳独身男といえば、<略>であり、<略>であり、<略>なのである。分別もあり世間の厳しさもわきまえた44歳独身男をもってして、「頁を繰るのが嬉しかった」という最大級の賛辞を、悪魔の跳梁するインターネッツにおいて、公然と贈らしめる書き手が、いったい今の日本に何人いるというのか!
ぜいぜい。44歳独身男さん、ごめんなさい。
実は、注文した本はまだ届いておらず、花輪を贈るのは聊か時期尚早なのだが、しかし、到着が楽しみであることも、また事実である。静かで深い不惑の淵に足をとられつつある身としては、まことに、まことに、まれなことではある。
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